「平均年収400万円ってなんかおかしくない…?」
「平均年収って参考にならない」
国税庁が発表する「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与は458万円です。つまり、日本のサラリーマンの2022年の平均年収は458万円と理解して良いでしょう。
この数字を見て平均年収おかしくない?と言う声が多くあります。
「400万円も稼げてないんだけど…(みんなそんなに稼いでるの?)」
「サラリーマンで1000万円超えの人もゴロゴロいるのに平均400って低すぎない?」
「平均450万円って日本貧しすぎ…」
この記事では平均年収におかしさを感じる原因や理由を深掘りしていきます。
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平均年収はおかしいと言う声
世間のみなさんは実際、どう思っているのでしょうか?Yahoo!知恵袋にこんな意見がありました。
平均年収400万円というのは嘘ですよね? フリーターやアルバイトが入っているだけで、 実際のサラリーマンの年収は500万は 超えてますよね? 私は34歳ですが、 税込み年収は630万あります。 (残業毎月30時間前後) 友人も残量0で500万あります。 別会社の先輩は40歳で900万あります。 そう考えると、平均年収400万はおかしい のでは?と思いました。 総合商社の人なんて30代で1200万とか あるでしょうし。 皆様の年収はいくらぐらいでしょうか?
Yahoo!知恵袋
「自分は周りの5人の平均」と言われるように、人は自分と自分の周りが「普通の基準」になりがちです。(アメリカの億万長者ジム・ローン氏の言葉です)
もっと視野を広げて「平均年収」を考えてみましょう。
平均年収がおかしいポイント3つ
平均年収がおかしいと言われるポイント3つまとめました。
平均の基準がおかしい
冒頭で紹介した国税庁が発表する平均給与は458万円。この調査の対象は、「給与所得者」です。
つまり正社員のほかにも、派遣社員やパートアルバイトの人たちの給与も含まれています。
パートアルバイトの人は、フルタイムの正社員と比べると当然収入は低いですよね。つまり、パートアルバイトも含めて平均を出してしまっているから平均年収を引き下げる原因になっています。
ちなみに国税庁の調査で、正社員・正職員に絞った平均給与は「523万円」です。
平均年収は高すぎる
日本の平均年収は400〜500万円と聞いて「え…みんなそんなに稼いでるの?」と思う人もいるのではないでしょうか。
同じ正社員に絞っても実は「業種」によって平均年収が大きく異なります。
dodaの調査によると業種別の平均給与は下記の通り
- 金融…469万円
- 小売/外食…359万円
金融業種と小売/外食業種では、平均給与は約110万円もの開きがあります。
となると、小売/外食業種の人からすると「平均年収ってそんなに高いんだ」と感じるポイントになるでしょう。
日本の平均年収は低すぎる
一方で、海外に目を向けてみると日本の平均年収は低すぎる…と言われています。
日本が経済的に豊かな国というのは、もはや過去のイメージなのかもしれません。
ちなみ、世界の平均賃金ランキングはこちら。日本はなんと23位でフランスや韓国よりも平均賃金が低いんですね。
1位:アイスランド
2位:ルクセンブルク
3位:アメリカ
4位:スイス
…
10位:カナダ
11位:ドイツ
12位:イギリス
14位:フランス
…
19位:韓国
…
23位:日本
参考:OECD DATA Average wages
平均年収ではなく「中央値」を見るべき
平均の考え方をしてしまうと年収の低い人、または爆稼ぎしている年収の高い人に引っ張られて世間一般の多数いうイメージの年収の平均を知ることができません。
こんなときは年収の「平均」ではなく、「中央値」を見てみましょう。
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、月収の中央値は約27万円です。つまり年収の中央値は324万円。
平均年収は458万円だったので、世間一般の考え方では「平均年収って高くない?おかしくない?」と思われる結果に!
平均値…全員の年収をすべてを足して、全員の人数で割った数値
中央値…年収を小さい順に並べたときに、中央にくる年収
つまり平均年収は高収入な人の年収に引っ張られて、世間の一般的な年収(中央値)よりも高くなっていると分析できます。
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